書籍を読んでの感想 結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる 藤由達藏 ②
”第1章 すぐに行動できない人の10の習慣(知る)”の解決方法と感想
行動が出来ない人には10の特徴があり、その解決方法が紹介されている。
①行動できない人は、行動を阻害する思考の癖がある
やりたいことや、やらなければならないことがわかっていても、いざ行動するとき、行動にストップをかけてしまう。
解決方法:自分の思考の癖を認識する
例)「何かやりたいことが見つかったとき、なぜいつも自分はやらないのか?」
「やらなければいけないことがあるのに、どうして先延ばしするのか?」
②行動できない人は、自分をフリーズさせる癖がある
「解決に向けて行動しよう」という思いと、「行動できない」という思いが対立し、葛藤することで行動できなくなる。
解決方法:自分の中でぶつかり合っているそれぞれの思いを全部書き出す
付箋などに書いて分類したり、順序を考えて並べ直したりして客観視することで、自分の中で何と何が葛藤しているかが理解できる。
→それらを俯瞰して、「本当はどうありたい?どうしたい?」「葛藤が解決されたらどうしたいのか?」を自問するとゴールが明確になる。
③行動できない人は、心がストライキを起こしている
考えていることと、本心が対立している状態。(思考と行動のねじれ)
解決方法:静かに目を閉じ、自分にひとつずつ問いかけることで、心の奥底ではどんな要求をしているか問いただす。
どうしてそう思うのか、何をすればいいと思えるのかなどの自分の心の声を聞くことで、思考と行動のねじれの原因がわかる。
④行動できない人は、「時間があれば解決策は見つかる」と考える
行動できない人は、「時間がもっとあったらなんとかなるのに」と考えてしまうが、時間があっても結局締め切りが近づけば、同じことを考えてしまう
→行動をしない人というのは、残り時間と仕事を進める時間がわかっていない
解決方法:「時間は有限、だが打つ手は無限」と考える
効果的な方法がないか他の方法を探すことで早くできるかもしれない
思いつきで行動するのは悪くないが失敗する可能性があるため、行動を始める前に、10秒くらい使って他の解決策も洗い出す
⑤行動できない人は、「自分の力」だけで解決しようとする
自分の力だけで解決しようとした結果、棚に上げて行動しなくなってしまう
解決方法:ヒト・モノ・お金・知識、情報・スキル、ノウハウなどを利用する
⑥行動できない人は、3つの「不安」でフリーズ(思考停止)する
「過去」「未来」「現在」の3つにとらわれることで陥る不安で行動が億劫になる
目の前の結果は過去の自分の行動の結果。結果にとらわれて不安になると未来を切り開けない
→自分がどのパターンの不安に陥っているのか気づいておく
⑦行動できない人は、失った自信を放置する
失敗や衝撃的なほど辛い体験から「行動する=危険」と思ってしまっている。
解決方法:苦い経験や辛い体験をしたときに軽く受け流し、次に再挑戦する
⑧行動できない人は、行き過ぎたリスクヘッジをする
危険性(リスク)を考えすぎて行動できなくなっている
解決方法:リスクのないものは皆無だと考える
→悲観的な気分や不安が強い時は過剰なリスクヘッジをして行動できないことが多い
⑨行動できない人は、「二度あることは三度ある」を誤解している
ただし意味は「二度起こるようなことは、さらにもう一度起こる可能性があるから、充分に気を付けて備えをしておけ」
→失敗から学びに気づき、次につなげていく
⑩行動できない人は、「まだ〇時間あるから大丈夫」と考える
先延ばしにする人は、仕事の全体を見渡せていない
解決方法:締め切りを決めるだけではなく、取り掛かる期限を決める
→簡単にできるのであれば今すぐやっておく考えを身につける
自分のすぐに行動できない原因は①②④⑤⑥⑨⑩にあると思った。そのため、これらの解決方法を実践していく必要がある。
①については、行動できていない事実にばかり意識が向き、なぜ行動ができていないのかを考えることができていないためだと感じた。起きた事象に対してふりかえる習慣ができていないのが原因だと感じた。
②については、利用者さんとのかかわりの際に聞こうと思うことと、それを聞いてどう次のかかわりに活かすのかが整理できていないことで聞く行動に移せていなかったり、ただ聞いただけになっていると感じた。利用者さんとのかかわりでの目的を自問し、それが利用者さんのためになるのかまで思いを馳せる必要があると感じた。
④については、時間をかければできるという考えが間違っていることへの理解が足りていないと感じた。以前指導を頂いた後に自分でも調べた中に『巧遅は拙速に如かず』という孫子での言葉があり、今までの経験でも出来栄えを気にして完成までに時間がかかったり、完成させるために最後は雑になってしまうことがあるため、時間の有限性を意識して段取りを立てて取り組む必要があると感じた。
⑤については、ふりかえりをしても自分の中だけで完結してしまい次につながっていない状態。また、積極的な交流をしていないため自分以外の人の状況もわからず自分がどの位置にいるのかわかっていない。自分の状況を理解するためにも他者からの意見や状況を知るために積極的に交流しに行かなければならないと感じた。
⑥については、目の前のことや今後のことを考えて不安に感じて行動ができないことが多いと感じた。今目の前のことに集中していかなければならない。
⑨については、失敗した事実ではなく、「なぜ失敗したのか」、「次はどうすればいいか」に目を向ける必要がある。次はどうすればいいかを考えても、いざ同じような場面になった時になぜ実践できていないかについて考えなければならないと感じた。
⑩については、見通しを立てることや締め切り(時間)の意識ができていない状態。また、一度立てた段取りを都度修正することが苦手だと感じた。終わりの時間を意識して優先順位を整理しながら行動しなければならないと感じた。