書籍を読んでの感想 結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる 藤由達藏 ④
”第3章 行動する人になる10秒マインドチェンジ”の方法と感想
行動するもしないも気分で変えられる。そんな気分を変えるための方法として、
1,「気分は選択できる」と知る
→思考や行動に大きな影響を与える気分は、自分で選択することができる
2,「感情表現の3要素(表情・動作・言葉)」で気分を切りかえる
→表情を変えることによって連動した感情を導き出しその感情にふさわしい気分を生み出す
動作や姿勢を変えることで味わいたい気分を生み出すことができる
言葉を口にすることで気分を変えることができる
3,思い出すだけで気分は変わる
→過去の体験を思い出すだけで気分は変えることができる
4,想像しただけで気分は変わる
→映画を観た後のように自分の未来像を想像することで気分を変えることができる
5,気分は伝えることができる
また、身の回りの環境を変えるだけでも気分を変えることができる。短期的な気分転換には場所を変える、長期的に気分を変えるにはデスク周りや部屋の環境を変えることでできる。
行動して結果を出す人は、自分の行動だけを仕事と捉えず、関係者全体を俯瞰して、どのように作用するか考えて行動している。そうすることによって、盲点や「ムリ・ムダ・ムラ」を発見することができる。全体を俯瞰するには、上の立場の視点に立って仕事や業務に対して「何を感じているか」を想像する必要がある。
10秒で行動する人は、今の一瞬一瞬に集中している。今の一瞬一瞬に集中するには、今できることは小さなことだけということを知っている必要がある。今できる限界を知っている上で、今できないことや今取り組むべきでないことを捨てる必要がある。そのためにも自分のできる限界を知り、1日は24時間しかないという時間の有限性を意識し、「捨てる意識」を持つことが重要。
「不安」をいったん脇に置くテクニックとしてヘミシンクという方法がある
1,深呼吸してリラックスする
2,目を閉じて、目の前に頑丈な箱があることを想像する
3,箱は頑丈な蓋が付いており、どんなものでも収納できるとイメージする
4,その箱の中に、今、不安に思っていることやリスクに対する思いなど、チャレンジを妨げるものを全て入れたことをイメージする
5,箱の蓋を閉じてどこか遠いところに押しやる
「今ここ」に集中している人の気分は、楽観的:「フロー」の状態。
「今ここ」に集中するエクササイズとして
1,目を閉じて数回深呼吸する
2,上述の箱に雑念を入れる
3,何も制約がなかったらどんな生活をしたいのか(心躍る未来像)を思い描く
4,十分に思い描いた想像を終え、1~10までゆっくり数えながら、呼吸(空気の出入りする感覚や呼吸の音)に意識を向け続ける
5,10まで数え終えたら、この時間を過ごせたことに感謝の気持ちを起こす
6,ゆっくりと目を開ける
呼吸に意識が向いている状態=「今ここ」に集中している状態
過去の経験を活かす方法は2つあり、1つは今、味わいたい気分を過去の出来事から探して詳細に思い出すことで気分をコントロールする方法。もう1つは、過去から教訓を引き出すことで、そのためには、
1,体験をエピソードとして思い出す
2,その中で特に印象に残っている一場面を思い出す
3,その場面に自分がいることを想像し見えるもの、聞こえるもの、体で感じるものを確認する
4,その場面を詳細に想像し、味わう
5,その体験が自分に何を教えてくれたのか自問自答する
6,体験から得た教訓を一言二言の文章にまとめる
モチベーションには外発的モチベーション(カネ、ヒマ、ポスト)と内発的モチベーション(譲れない価値観、心躍る未来像)がある
=外発的動機づけと内発的動機づけ
10秒で結果を出す人は、内発的モチベーションに従って自律的に行動している
=主体的な行動
朝にこれらの行動をすることで10秒で行動できるようになる
①自分の内面を表出(アウトプット)する:視覚化することで自分の感覚に自覚的になる
②自分の心の状態と体の状態をそれぞれ10点満点で評価する:自分を客観視に捉えることができる
自分以外の視座に立つことで全体を把握したり、相手から見た自分の姿を考えることが大事だが、気分や視座を変えるだけでなく、「今すぐ動く」意識が大事である。すぐに行動しない場合でも、「今すぐ動く意識」は常に持っている必要がある。すぐに行動しない場合でも、「いつ行動するか」取り掛かる期限を決めた良い先送りと、取り掛かる期限を決めていない悪い先送りがある。すぐに行動できる人は「いつ取り組むか」を明確に決めることができており、時間の意識ができている。そのため、自分が「すぐに行動できる人」になるためには時間の意識をすることが重要であると感じた。