書籍を読んでの感想 結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる 藤由達藏 ⑤
”第4章 結果につながる!周りを巻き込む10秒チェンジ”の感想
この章では自分の行動によって周囲を変えるためにはどのような行動を起こせばいいかが紹介されている。自分に置き換えると、自分の行動が利用者さんや他のスタッフに良い影響を与えるために実践すべきことが紹介されていると感じた。
「結果を出す人は相手のことをコントロールするのではなく、相手の行動力を高めようとしている」ということは、利用者さんの主体的な活動を促すことと一致していると感じた。ここでは相手に協力してもらうために、相手の好きなこと、得意なことを活かせるように相手との共通部分を探し出し、一緒に考えると書かれているが、利用者さんの主体的な活動を促すために、利用者さんの興味関心に興味を寄せることが大事であることに通ずると思った。
また、「褒める」かわりの相手の自信を高める行動として「相手の出来ているところ、素晴らしいところ、好感の持てるところを、あくまでも自分の内側に生じた気づきや感覚として指摘する」と紹介されており、自分の中に起きた良い影響を伝える(「私メッセージ」)だけで、相手は自ら動き始めると書かれている。これは、利用者さんから学ばせて頂いていること、利用者さんと並走して考え悩むことを踏まえると、自分がどう感じたのかを相手に伝えることで利用者さんの反応をみて、そこからさらに自分がどう感じたのかを繰り返し考えていくことに繋がっていくと感じた。
相手の自信を増やすためには、できているところ、うまくいっているところに意識を向けて「私メッセージ」で伝えると良いが、間違っている点に目が向きつい指摘してしまうこともあるかもしれないと書かれおり、自分は利用者さんの作業が間違っていた時に間違っていることを指摘してしまうため、ここに書かれている正しい順番で注意点を指摘する方法が参考になると思った。まずはうまくいっている点を話してもらい、その後うまくいってない点を話してもらい、互いに合意をしながら改善したいところを話し合い、何から始めていくかを話してもらうと書かれている。利用者さんに向けてだけでなく、所長が自分との面談で使っている手法だと思った。
自分が不安を感じていたら、それが周囲に伝わっていくと書かれており、特に利用者さんはそういったことを見ているため、不安を解消してかかわる必要があり、そのための気分のコントロール方法が紹介されていた。ここでは付箋に不安を描き出して(A)そこでの気づきをメモに残し、得た気づきをもとにどうなったらいいかを別の付箋に書き(B)、(A)から(B)になるには何ができるかを考え、メモに残し、そのために具体的に何ができるかを導き出して計画を立てる方法が不安を解消する方法として紹介されていた。不安を感じたらすぐに、向き合って、何をしたらいいか見つけ出し、行動することが大事で、不安を感じる原因を整理し、解決策を考えて行動することが大事だと思った。
仕事の相手を巻き込む方法としての大前提に、自分がオープンになり、自分の強みと弱みを受け入れることが大事と書かれている。自分がオープンになることで相手と対等な関係が結べるということは、利用者さんとのかかわり方にも通ずるものがあると感じ、そのためには自分を知ることが最重要だと思った。この大前提を踏まえて、相手の可能性を信じ、相手のやる気を尊重し、相手の関与を引き出すことで相手を巻き込んでいくと紹介されている。このことをわくわくでの利用者さんとのかかわりに置き換えると、利用者さんの今までの生活歴に思いを馳せ、利用者さんがなぜわくわくを利用しているかにも思いを馳せて、利用者さんがどんなことをしたいか一緒に考え、利用者さんの価値観を尊重してかかわることだと考えた。